【どんなゲームも見放すな!】ピンボールクエスト(FC)

我が町にも中古ゲームソフトを扱う店がある。レアモノは置いてないが、ワゴンでファミコンソフトが投げ売り状態だ。暇つぶしにさくっと遊べるものはないかと、そういうワゴンを漁ってると「ピンボール」という文字がチラリと見えた。「ピンボール?それはちょうど良い!」そう思ってワゴンに埋もれたそのカートリッジをサルベージしてみると、あれまあ、ビックリ、ファミコン戦士達には鬼門と悪名高いジャレコではないか!カートリッジの形が変だと思ったよ!
ただのピンボールで良いのに、クエストなんて余計なものまで付ける辺りが実にジャレコらしい。
カートリッジの裏には、
「ピンボールとR・P・Gがドッキングして、痛快さとストーリー性が同時に楽しめるソフト」
などと香ばしいことが書いてある。
もう、ここまで言い切られたら買うしかない!
pinball01.jpg


上段はタイトル画面。電源を入れるなり勢いよく大きな玉がカ画面中を暴れ回ってタイトルが表示される。インパクト充分!
下段はゲーム選択画面。「POP! POP!」、「VIVA! GOLF」、「CIRCUS」、「RPG MODE」の中から選んで遊ぶ。「ピンボールクエスト」というタイトルのゲームだけど、RPGモードがそんなに大きく取り上げられていない。それにこの選択画面のポップな印象はどういうことか?タイトルになっている「クエスト」という「RPG MODE」が実は
「最近、クエストモードがあるゲームがウケてない?ウチのピンボールにも付けた方が良いんじゃない?っていうか、他のピンボールのゲームと差別化できるからタイトルもいっそ『ピンボールクエスト』にしちゃったらどうよ?」
って感じで付いた後付けのオマケだったのではないかとうっすら感じてしまう。もっとも、RPGモードは、ちょっと遊んでみるとRPGモードのためのキャラやBGMがふんだんに用意されているので、オマケにしては手が込んでいるということが分かるのではあるけど。
でも、まあこの選択画面はちょっとカッコイイかな。ピンボールらしくて気に入った。
pinball02.jpg
「VIVA! GOLF」はタイトル通りにゴルフがモチーフ。玉を打ちだすとき、右下の女の子がゴルフスウィングして見せるんですよ!モグラとかもカワイイ、とにかく全体的に可愛らしい。面白いかどうかは別だけど。
pinball03.jpg
「CIRCUS」もタイトル通りサーカスがモチーフ。「サイコー!」と言うほどではないが、仕掛けが楽しく、攻略したくなるような面白みがある。巧いことやれば下段のような別画面でのボーナスもアリ。
pinball04.jpg
「RPG MODE」は置物も「RPG」風(?)。墓を壊すとご覧のように謎のキャラが登場、実に「RPG」っぽい会話が始まった!
pinball05.jpg
ポイントを貯めて、買い物でパワーアップ!次々と現れるボスをピンボールで倒し、捕らわれの姫を救うのだ!
こんなふうに書いてると、面白いんじゃないかと誤解されそうだけれども、そうでもないところがジャレコの偉大なところ。
特にこのRPGモード、ミスすると前に戻されて同じ面を繰り返しやらされるので、すごくストレスが溜まる。クリアするには、チト、忍耐が必要。カートリッジの裏に書いてあった「痛快さとストーリー性が同時に楽しめる」という一文はおそらく誤植、何か別のゲームとの勘違い、性質の悪いジョーク、或いは「最初はそういうゲームにするつもりでした」という独白だろう。
ジャレコのゲームを遊ぶと「何かが足りない」という居心地の悪さをしばしば感じることがある。その感じを本作でもじっくり堪能できるよ。
ああ、なんか、もう少しで面白くなりそうなんだけどなあ・・・。
と、言うわけで、結局、普通に遊べる「CIRCUS」をプレイするばかりなのであった!
【参考リンク】
ジャレコのホームページ。
香港のPCCWグループに買収され、PCCWJ(パシフィックセンチュリー・サイバーワークス・ジャパン)と社名を変更したのにまた社名をジャレコに戻したそうな。
ピンボールと言えば、集英社の少年ジャンプのサイトでジョジョのピンボールが遊べる。
Jojo-PinBall
「オラオラオラオラオラ」という声だけで、ジョジョファンには納得していただけるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました