長崎県は有明海に面した諌早に、干潟を干拓して出来た広大な干拓地がある。その「干拓の歴史生活文化を伝承し保持していく学習風土を継承するために設置」されたという、諌早ゆうゆうランド干拓の里に行ってきた。
看板キャラは、もちろん有明海名物ムツゴロウ!(動物王国のヒトじゃないよ)
この諌早ゆうゆうランドには干拓資料館があり、干潟、干拓とともに暮らしてきた人々が使っていた、この地域独特の民具等が展示されている。コレは「四つ手網」。海岸に櫓を組み、潮が満ちてきたら滑車で網を上下させ魚や海老を捕らえる。
上段は釣りキチ三平でもテーマに取り上げられたムツ掛け漁の様子を再現したもの。ボタンを押すとこの人形、動きます。「ムツ掛け」は干潟に生息する奇妙な魚「ムツゴロウ」を竿のしなりを巧みに利用し、重りのついた掛け針で引っ掛けて捕獲する独特の漁法。「ムツ掛け」の漁師は干潟の泥に沈まないようにご覧のようなガタスキーと呼ばれる板に乗って干潟を移動して漁をしたそうな。
下段は干潟で作業をするときに使用した履物「足駄」タテヨコ30cmの広くて歯の無い下駄。広い面で体重を分散するので、干潟の泥に沈みにくい。
上段は日本で最も早い時期に稲作用に導入された幅3.5m長さ6mの大型コンバイン。この干拓地でも、研修や試験などで活躍したそうな。下段は資料館に設置してあった諌早湾防災干拓事業の模型。いろんなボタンがあってモニターと連動して音声ガイドが流れ、諌早湾の干拓について詳しく説明してくれる。
【参考リンク】
■「釣りキチ三平」の作者、矢口高雄氏のホームページ。「有明海のムツゴロウ」は講談社コミックス版で23〜25巻あたり。
■「ムツ掛け漁」の動画。華麗な竿さばきに注目!→http://material.miyazaki-c.ed.jp/cec/suisangyou_nagasaki/gyogyou/gyohou_2/p1gsc6.mpg
コメント
諫早干拓、差し止め仮処分決定
>>諫早干拓、差し止め仮処分決定 有明海の異変や漁業被害との因果関係について榎下裁判長は、 「唯一の原因とまでは断じえないが、一定程度は関与しているとの証明がある」と認定した。 これを受け国は、午前10時過ぎ、前面堤防工事などを中止した。 ヽ(´ー`)ノ…
トラバしました、対岸の大牟田で有明海を良く眺めているんですが、諫早の干拓地にこんな物が出来てるんですね。(;・ω・) オドロキマシタ。
暇を見つけて、遊びに行ってみようと思います。