トマト・サーディン

ご飯の準備のためにスーパーで買い物をしていたら、久しぶりにトマト・サーディン(イワシのトマトソース煮)を見かけたので買って食べた。
オレはイワシの缶詰めは醤油煮や味噌煮よりもこのトマト・サーディンが好き。
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大正三年、日露戦争からおよそ10年、長崎の大浦に住む沢山精八郎という人物が、ロシアの傷病兵慰問のために白人向けの缶詰めは無いかと水産試験場やイワシの缶詰め業者に依頼して開発されたのが、本邦初のトマト・サーディンであったという。早速これをロシアの傷病兵へ慰問として送り、一部を海外市場に見本として送ってみたら、結構好評であったので輸出開始。
その後、長崎の各地に製造工場が出来て長崎の重要な輸出品になったそうな。
イワシは今でも安いが、ウチの父親に言わせればずいぶん高くなったという。昔はそれこそバケツ一杯いくらというくらいにバカみたいに獲れていたというから、缶詰めの材料も豊富にあったということだろうか。
また、父も母も、戦後の配給ではトマト・サーディンばかり貰っていたという。
近ごろは「あるある大辞典」のおかげでイワシも注目されたし、トマトもリコピンだかなんだかでネタにされたんじゃなかったっけ?じゃあ、もう、トマト・サーディンは完璧な健康食品ではないですか。味噌煮の、大豆、イソフラボン(だっけ?)が健康っぽく聞こえるので「いわしの味噌煮」が強力なライバルかもしれないけど、味噌煮や醤油煮は塩分過多っぽい。よって皆さんにもトマト・サーディンをお薦めしたい。
ネットには、イワシのトマト煮のレシピがけっこう彼方此方にある。
なにをバカな!そんなことせずに缶詰めを買いなさいよ!!手間が省けるから。
そんなわけで、水産加工業者の方々、缶詰めメーカーの方々、トマトもイワシも食べられるスバラシイ健康缶詰め、イワシのトマトサーディンを、もっと作ってもっと流通させて下さいませ。お願いします。
【参考リンク】
ニチロ・・・「あけぼの」というブランド名の缶詰め、冷凍食品メーカー。トマト・サーディン系の賞品として、
・「いわしトマト煮」(要缶切り)内容量(固形量) 215g(150g)@220.-
・「いわしトマトソース味」(缶切り不要)内容量(固形量) 100g(75g)@180.-
がある。

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