長崎くんち(5)〜神輿御渡〜

10月7日から10月9日の三日間のおくんち期間中、諏訪神社に祀られている諏訪、住吉、森崎の三社の御神輿が、諏訪神社から長崎港の大波止に設けられた「仮宮(お旅所)」に移される。
長崎くんちで御渡する諏訪、住吉、森崎の三社の御神輿。
三社の御神輿
奉納踊りばかりでなく、この三社の御神輿の行列も長崎くんちの見所。


三社の御神輿が諏訪神社からお旅所に移動する10月7日は「おくだり」(前日、渡御)、仮宮(お旅所)に留まる8日は「中日」、そして御神輿がお旅所から諏訪神社に帰る9日は「おのぼり」(後日、還御)と呼ばれている。
神輿御渡の行列
神輿御渡の様子。
青竹を引きずって歩くという謎めいた行動をする先頭の男性は「ささら引き」、行列を先導しながら青竹で道を清める。その後の赤い衣装は猿田彦。猿田彦と言えば、天孫降臨の神話では神々の道案内を担う役どころ。この行列でも神輿に先立って行列の先導役を務める。
衣冠束帯に烏帽子、または紋付き袴、御旗を掲げた行列が御神輿とともに諏訪神社〜大波止の仮宮(お旅所)間の長崎市内を練り歩く。
大波止のお旅所
大波止に設けられたお旅所に御神輿が到着。この大波止のお旅所の前には踊り馬場と桟敷が設けられ、各踊り町が踊りや曳き物を披露する。
幼い頃人混みの中、この大波止のお旅所で、父親に肩車してもらってお賽銭を投げ入れ、奉納踊りを見物した記憶がある。当時はそこら中に酔っぱらいが転がっていたり、周囲に妖しげなパチンコの屋台があったり、真っ白な服の傷痍軍人の格好をした人達がアコーデオン等の楽器を弾いたりしていたが、なんか今ではすっかり雰囲気が変わってしまったなあ。
まあそれでも、やっぱり正月にお諏訪さんで初詣をするのと同じような感覚、いや初詣よりも、少しばかり浮かれたような気分で、秋は大波止のお旅所にお参りをする。これは長崎市民の重要な年中行事の一つでもある。

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