長崎さるく博~スタンプラリーに挑戦!(9)諏訪神社、シーボルト編~

さて、引き続き長崎さるく博のスタンプラリーに挑戦中なんですけど前回(「重文縁起よか界隈 ~寺町巡礼~」、「龍馬が見上げた長崎の空 ~風頭から亀山社中跡、そして寺町へ~」、「松森神社から諏訪神社へ ~緑に包まれた聖地・天満宮とお諏訪さん~」、「元祖長崎 ~桜馬場・夫婦川から新大工~」、「超VIP出島蘭館医「施福多」の奇跡 ~シーボルトへの道~」)の続き。
「おすわさん」と呼ばれ長崎市民に親しまれている、「鎮西大社 諏訪神社http://www.osuwasan.jp/」へと向かい「松森神社から諏訪神社へ ~緑に包まれた聖地・天満宮とお諏訪さん~」のスタンプを目指す!
その「おすわさん」に至るには大きな鳥居が立ち並ぶ長い坂を登らなければならない。
またしても坂!!
長崎で生きる限り、坂からは逃れられない!!
おすわさん


幼い頃からこの「おすわさん」に慣れ親しんでいたので、神社と言うものは長い坂の上にあるものだと思っていた。近所の住之江神社も、大浦の諏訪神社も、ほおずき市の祇園さんも大徳寺の天神さんも全て坂の上にあったし。中でも、「鎮西大社」を冠する「おすわさん」の坂のなんと堂々としていることかと。神社の格は坂が示すものかと。
そんなもんだったから、修学旅行で太宰府に行った時、「へえ、平らなとこにこんな大きな神社があるんだ!」とちょっと驚いた。
長崎の諏訪神社といえば「くんち
」というお祭りが開催されるところ。また、この神社には、様々な狛犬がいたり、崖崩れから社を守った蛙岩、男女の仲を取り持つ大黒さんや恵比寿さん、陰陽石なんかがあったり、実は切支丹の神をも祀っているのではないかと言う説があったりするなど見所がいろいろあるけど、先を急ぐのでその辺りはまたの機会にじっくり。
ぼたもち
歩きつかれてお腹がすいた。おすわさん名物のボタモチを食べよう。おすわさんでお参りしたら拝殿から左に折れて月見茶屋へ行こう。月見茶屋は創業明治18年の老舗の茶屋でおすわさんの参拝客に長く親しまれてきたのです!
おすわさんから下って左に折れると、新大工商店街。「元祖長崎 ~桜馬場・夫婦川から新大工~」のスタンプをゲット。長崎は幕府直轄の天領で、幕府が任命する長崎奉行の管理下に置かれておりました。そして同じものはまとめて置いておいたほうが管理しやすいし便利が良い。そのため唐人は唐人屋敷、オランダ人は出島、寺は寺町、鍛冶は鍛冶屋町に、桶屋は桶屋町に、大工は大工町に集め、そして新たに作られた大工の町だったから、新大工町という名がついたと言います。
下の画像はその新大工商店街の様子。ところで街灯に黒、黄、赤のドイツの国旗、そして青、白、赤のオランダの国旗がありますな。これはこの通りの先、鳴滝にシーボルトの鳴滝塾の跡があり、かつて出島からこの通りをシーボルト先生も通ったという謂れに因んだものでありましょう。シーボルト先生はオランダ商館つきの医師で、ドイツ人でありましたから。
新大工商店街
酢の醸造元の建物や下段の公民館などの古めかしさがとても味わい深い。そして画像の中段右は「千寿庵 長崎屋」の有平糖(あるへいとう、語源はポルトガル語の「alfeloa」、アルフェロア=「砂糖」の意)、甘く美しいお茶菓子。
古橋
古橋は長崎でも3番目に古いといわれる石橋。側面の石組みに特徴があり、かさ上げされて現在も車が通る現役の橋として活躍中。
シーボルト像
シーボルト先生の評価は少々微妙。この、シーボルト先生、その見事なまでの日本観察は純粋な学者としての探究心によるものばかりでなく、実はスパイ活動そのものであったとも言われているから。
しかし日本の近代化に大きく貢献したし、日本の自然誌についての調査も凄まじいし、川原慶賀に描かせた動植物や魚類の図譜、日本の風俗を紹介した書籍は世界に日本を紹介(トビウオの学名はCypselurus agoo agooですが、これはトビウオを長崎の人たちが「アゴ」と言っていたのをそのままシーボルト先生が記録してExocoetus agooと紹介したためだそうです)したばかりでなく、現代の我々にとっても当時の日本や長崎を知る貴重な資料たり得ることは間違いないのであります。
シーボルトの史跡、記念館
そんなシーボルト先生の活動や縁の品々、川原慶賀の図譜(多くはオランダのライデン博物館所蔵品のレプリカではあるが)を見ることが出来る記念館にてスタンプ「超VIP出島蘭館医「施福多」の奇跡 ~シーボルトへの道~」をゲット!!
■参考リンク
・シーボルト記念館・・・http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/siebold/
・日本動物誌 Fauna Japonica・・・http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/b05/b05cont.html
・日本植物誌 Flora Japonica・・・http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/b01/b01cont.html

コメント

タイトルとURLをコピーしました