2013年長崎くんち万屋町の鯨曳き(鯨の潮吹き)の動画をYouTube
ゲーム貴族チャンネルにアップしました。
「シーボルト慶賀ともなひ人垣にまじらひ見るかこの鯨ひき-佐佐木信綱」
この鯨の潮吹きは安永5年(1776年)、当時万屋町に滞在していた唐津呼子の鯨組の頭領中尾甚六という人が勧めて万屋町の演し物となったといいます。実に200年を超える歴史を持つ演し物ですが、今年はこの鯨曳きを伝えた中尾氏の子孫の14代目の当主の方が奉納を見に来ていたそうです。
この演し物のテーマは捕鯨です。行列の構成は始めにソロバンや帳面、鯨肉が続き、そして子どもたちが乗る船は銛を装備した捕鯨船です。鯨の後にお囃子の楽隊が乗り込んでる小屋のような曳き物は納屋で、いわゆる鯨組の基地。そしてこの鯨は奉納の歌にもあるようにセミクジラであろうと思われます。真っ黒いずんぐりとした巨体に二本付きだした尻ビレ、赤く大きな口、頭部のケロシティ、そしてユーモラスな目。なんともかわいい。
長崎くんち 万屋町 鯨曳き(鯨の潮吹き)諏訪神社前日朝
ヨッシリヨイサの掛け声が非常に盛り上がります。船頭の少年が歌った後にあわせてヨッシリヨイサの掛け声をかけるとことかとても昂揚する。