2013年長崎くんち 栄町 阿蘭陀万歳 長崎音頭の動画をYouTubeゲーム貴族チャンネルにアップしました。
長崎を訪れた二人のオランダ人(才蔵と万歳)が生計を立てるため、三河漫才を真似て正月門付けをしながら踊っていた、すると長崎の教会の鐘が鳴り、それを聞いた二人は思わず故郷を思い出してしまう・・・、そんな物語。
これまた長崎らしい演目のひとつ阿蘭陀万歳!エキゾチックな衣装に身を包み萬歳と才蔵という二人が緩急にとんだ愉快な楽曲に合わせて飛んだり跳ねたり走ったりしゃがみ込んだり、表情豊かにコミカルに舞う姿は本邦の舞踊のイメージを吹き飛ばす。
この演目は長崎を訪れた人たちに強烈なインパクトを与え、龍踊や鯨の潮吹きと並んで昔からファンも多く長崎くんちの象徴的な奉納踊りの一つとして数えられてきました。エキゾチックで楽しくそれでいてそこはかとなく哀愁を漂わせるこの阿蘭陀万歳はまさに長崎そのものです。
(作られたのは長崎ではないそうですが 参考 阿蘭陀万歳とは?→http://kotobank.jp/word/%E9%98%BF%E8%98%AD%E9%99%80%E4%B8%87%E6%AD%B3)
栄町の傘鉾 秋の紅葉に白菊、大きな大和絵を描いた貝合わせの貝を四枚飾りに載せ、輪は天鵞絨、一本垂らした赤い組紐がアクセントで舞うとこの赤い紐が外に開いて動きを感じさせます。紅葉の脇の白菊や貝の配置が絶妙、重心が取りやすいのかよく回る傘鉾ですが佇まいは非常に雅やかです。
長崎くんち 栄町 阿蘭陀万歳 長崎音頭 青い衣裳に鍔広の帽子、髭を生やして鷹揚な動作で少し威張っているのが萬歳、黄色の衣装に赤いほっぺ鼓を持ってコミカルな動作を見せるのが才蔵。この二人が胡弓を絡めた独特の音楽に乗せて舞う、楽しい舞踊なのですが望郷の念に駆られる二人の異人というストーリーに胡弓の調べがからんでどことなく哀愁を漂わせる部分があります。また今回は長崎くんちでは初めての男性二人による阿蘭陀万歳の奉納で話題を呼びました。
栄町の所望踊りは長崎音頭とぶらぶら節。長崎音頭は個人的にはすごく好き。「ありゃさっさ〜」とか掛け声かけたりするとことかたかまる。この所望踊りでは栄町の子どもたちが掛け声かけてますけどこれがまた可愛らしくて楽しかった。
あとね町娘さんたちがとても綺麗で可愛いですね、主役は萬歳と才蔵なんですけど町娘さんたちが可憐で良かった。それとガネ髪の唐子女の子たちによる龍踊に見立てた舞も良い、胴潜りもやっちゃうんですよ素晴らしい。今年は龍踊り無いんですけどここで龍踊りが見られました。あ、町娘(和)・唐子(華)萬歳と才蔵(蘭)で和華蘭揃いました!!
10月7日前日、陽もだいぶ傾いて夕刻の奉納です。傘鉾から所望踊りまでひととおり収めました。所望踊りのぶらぶら節で萬歳と才蔵がハタ揚げをして一杯引っ掛けてフラフラになるシーンとか楽しくて好き。
栄町の小屋入り、打ち込みの様子。当日は生憎の天気でしたがお母様方や子どもたちの着物の素晴らしいこと!
■参考動画
新橋町の阿蘭陀万歳
7年前、前回の栄町の阿蘭陀万歳
■参考リンク
読売新聞の記事から・・・「栄町 初の男性コンビ注目集める」
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