YouTubeゲーム貴族チャンネルに「長崎くんち 銀屋町 鯱太鼓 2014年」動画を公開しました。
長坂に響く太鼓の響きと担ぎ手達の威勢のよい掛け声、そして金色に輝く鯱を載せた太鼓台を担ぎ上げて走ったり廻ったり、高々と投げ上げて片手で受け止めるという派手なアクションがとても盛り上がり、長崎くんちの奉納の中でも屈指の人気をほこります。姿を見せなくても宝来鯱の声が聞こえてくるとムズムズと血が騒ぐ。同じ担ぎ物ののコッコデショが五色の彩度の高い装飾や少年の采振りが走り回ったりと華美でオーバーアクションなのに対して、こちらの鯱太鼓はきらびやかであるけれど据え太鼓の奉納とか少し落ち着いた力強さを前面に押し出したイメージ。そんな銀屋町の鯱太鼓ですが、素晴らしさはもう皆さんご存知だし動画を見れば一目瞭然、いや、現場で生で見るのが一番なんですけど、今年は平日でなかなかおくんちを見られなかった方も多かろうということで私も動画をアップ。
銀屋町の奉納で私がすごく好きなのが傘鉾。銀屋町のこの傘鉾の上に載ってる鯱が極上だと思います。水中から飛び出して天に登らんとする鯱、こう、体をよじって水面叩いて飛び上がるのかと。ヒレもね、水を掴み漕ぎ払うかのような絶妙なカーブに空気を切り裂くような鋭さ。アラカブ釣ったときにさ、その針のような尖ったヒレで刺されたりするじゃない?下手に触れたら怪我しそうなそんな鋭さを感じる。あと、鱗とかも実に精緻でね、このびっしり並んだ一部の隙もない鯱もね、鱗一枚一枚にまで力入れてグワッと気合入れて天に昇ろうとしてるんじゃないかとそこまで神経使って作られてるように感じるんですよ。銀色の水面の乱れ様とか水飛沫の表現とかもう凄いとしか言い様がない!!銀屋町ってかつては銀細工師の町であったと聞きます。さすがって感じですね。(鯱といえばシャチホコで尾張名古屋との関係とか伝説の女流細工師亀女とか日本最初の職業写真家上野彦馬も元は銀屋町出身?だとか、この町は長崎のテクノクラートの町だったのではないかと興味がつきませんね!)
【銀屋町鯱太鼓のギャラリー】
- 銀屋町の傘鉾。垂れも波模様。紫の紐を咥えているこちらが雄で太鼓台の赤い紐を咥えている方が雌だとか。
- 金色に輝く飾り。少し上から覗き込むと波しぶきの部分がよく見える。どうだろうこの複雑さ!!
- この背、水面を叩くエネルギーを溜め込んだようなこのカーブ!
- 空気も切り裂きそうな背ビレ、空も飛べそうな胸びれ、天を見据えた鋭い眼、超カッコイイ!
- 鯱太鼓の入場
- 男達のホーライコの掛け声が長坂にこだまする
- 高々と投げ上げて
- 片手でキャッチして支え上げる!!
- 気合一閃、法被を脱ぎ捨てる!!
【参考リンク】
2007年、前回の鯱太鼓
■長崎くんち『銀屋町鯱太鼓』(公式HP)
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