龍踊り、コッコデショとならび長崎くんちの三大人気奉納踊りとの呼び声高い万屋町の「鯨の潮吹き(鯨曳き)」の動画をせっかっくなのであげてみました。
かのシーボルト先生も川原慶賀に描かせて自身の著作にて紹介したという山車です。
テーマは背美鯨の捕鯨。奉納には子ども達が漁師として扮する捕鯨船団や鯨の加工をする納屋や鯨の肉等が行列に加わり、3日目の鯨は捕らえられた様子で赤い網がかけられるなどなかなか凝っています。勢い良く吹き上がる潮というギミックが楽しい。
動画の冒頭で出てくる傘鉾の装飾も魚にちなみ垂はまるで若冲のように見事な魚尽くしの図案に豪華な長崎刺繍。
その昔、魚問屋の多かった万屋町、そこに滞在していた鯨組の頭の勧めでこの鯨の出し物を演じたところ非常に好評であった。以来万屋町は鯨曳きを奉納踊りとするようになったとのこと。この動画では鯨の吹き上げた水に電灯がショートしたのか突然の停電。しかしそれによって演者と観客は更にヒートアップ、会場は「ヨッシリヨイサ」の掛け声に包まれるというミラクルが起こりました。
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