長崎くんちモッテコ〜イ(2)〜東古川町の川船〜

「東古川町の川船」
「長崎くんちモッテコ〜イ」に出場した東古川町の川船。川船は船頭役の少年が投網を放って魚を捕らえる様を模した「網打ち」のパフォーマンス、川を上り下りする川船の様子を表現して激しく山車を前進後退、回転させる「船回し」を披露するという構成の演しものだ。
東古川町川船入場
この「川船」は東古川町だけではなく、榎津町や油屋町など7つの町が奉納踊の演目としている。踊町は7年に一度当番が回ってくるので、毎年どこかの町の川船を見ることが出来る。が、川船にはそれぞれ町ごとに特徴がある。この東古川町の川船は「網打ち」の時に「舟唄」を唄うのが大きな特徴。


東古川町の「舟唄」
 水な上清き この古川や 群れる雁金 朝景色
 鶴が湊の その氏神は 諏訪に住吉 森崎よ
 におう菊の香 玉園庭に 老いも若きも うち揃い
 勇む船玉 君が代祝う 上る舟唄 千両松
 神をいさめの 笛や太鼓 三味や鼓で 舞納め
そして、「舟唄」をBGMにして、船頭役の少年による「網打ち」が始まる。
網の重量はおよそ4kg。網がうまく開くよう、くんちのために練習に練習を重ねてきたという。
網打ちと船回し
船を曳く根曳きの男達の衣装は裾に波や水しぶきが描かれている。
「ヨイヤセ」の掛け声にあわせて激しく前進、後退、回転する川船。重量はおよそ1トン。
くんちに出場する船型の山車では軽量級。船回しは軽快さが売りで右に左に何度も回す。
船回しと根曳き
力の入った根曳きの背中に染め抜かれたユーモラスな鳥のマークは「雁金(雁)」。「舟唄」に唄われている鳥で東古川町のシンボル。
【ムービー】
「長崎くんちモッテコ〜イ」で披露された「川船」の動画。
・「東古川町川船(平成16年長崎くんちモッテコーイ)」
kawafune.wmv(wmv形式、約19.5MB)
町のシンボル雁金が歌詞に出てくる「舟唄」、「網打ち」、軽快ながらも激しく、右に左に何度も回す「船回し」は非常に好評で会場では何度も「モッテコーイ」、「ヨイヤー」の声がかかっていた。

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