初詣で三社へお参り

西日本に三社参りという風習があるといいます。私はこの言葉を知りませんでしたが、学生時代下宿した福岡では学校の先輩達が三社参りで大宰府と宗像大社と香椎宮に行ったとかなんとか言っておりました。当時はそんな九州でも指折りの有名な伝説を持ちボスキャラクラスの神々が祭られている神社に初詣とはどんだけたいへんな願い事があるんだろうか!と思いましたが実はわりと普通にやるそうですね三社参り。三社参りのルーツは先祖の守護神、出生地の産土神、現住所の鎮守神という三柱を祭ったのがはじまりとか、朝廷が伊勢神宮、石清水八幡宮、賀茂神社の三社を祭ったからとかいくつかの説があるようですな。そんなわけで正月元旦のイベントとして長崎にて三社を参ったのでした。
長崎諏訪神社
長崎市民としては先ず外せないのが「おすわさん」の名で親しまれている「鎮西大社 諏訪神社」大きな鳥居と長い坂が印象的。
諏訪神社にお参り
さすがは江戸時代に長崎市民は全ておすわさんの氏子と言っただけのことはあり、なかなかの混み具合。早速お参りして絵馬を奉納、境内では抹茶とお茶菓子が振舞われていたので頂戴した。また温かい甘酒やお神酒もあったので甘酒をいただいた。美味しかった!!
温まって良い気分の私、諏訪神社の長い階段を下って左折。おすわさんの御近所である松の森神社を目指す!
1600年代初め頃肥前松浦の浪人河上光房という人が天神様の画像を自宅に祭っていたが家の中では失礼と竹筒に入れて庭の柿木に掛けて拝んでいたところ時々光を発して庭を照らす。困るので箱に入れて屋根裏に納めていると今度は室内を照らす。これはただ事ではないと祠をもうけて祭ったらある夜暴風雨があって祠が壊れ空に向かって赤い光を発した。これに人々は大いに怪しみ河上光房さんはこれはもうちゃんと祀らないとイカンと決意、その筋に願い出て社を設け神主を置き祭礼を挙行。これが松の森神社のはじまり。松の森の名は同根の松の木が三本植わっていて、木が三つあるのは森だから松の森としてはどうかと当時の長崎奉行が命名したといいます。
松の森神社
天神様といえば梅ヶ枝餅であります!梅ヶ枝餅の出店があるので、お参りをすませたら早速ゲットだぜ。ホカホカで甘くて美味しかった!!
松の森神社を後にして中島川を越えて寺町方面へ、「わかみやさん」の愛称で親しまれている若宮稲荷神社を目指します。
この若宮稲荷神社、竹ン芸と呼ばれる二匹の狐が高い高い竹の上で舞踊る伝統芸能で有名。
若宮稲荷の鳥居
お稲荷様といえば赤い鳥居!この若宮稲荷神社もご覧の通り赤い鳥居がずらーっと。
若宮稲荷の狐
ひたすらに続く坂を上り、赤い鳥居をくぐる。
お稲荷様といえば狐!狛犬にかわってこのようにお狐様が。
若宮稲荷
生い茂る老木で昼なお暗く独特の雰囲気。
この若宮稲荷神社あたりはこの社のごとく巨石が多く互いにつながったり切れたり続いたりしていて昔から続石と呼ばれ、かつては野狐が遊び人々の願いをかなえたり禍福を占ったりしたと言います。
さて、若宮稲荷にもお参りして三社参り完了!!
若宮さんの帰り道に野良猫に遭遇。
野良猫

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