2004年5月23日、オノ・ヨーコ展を見るため、東京都現代美術館を訪れた。オノ・ヨーコの1960年代から現在に至るまでの作品を紹介する本格的な回顧展である。
エントランスホールに並んだ100個の棺おけに迎えられつつ入場すると、まず目に飛び込んで来たのは、虫眼鏡が吊るされた額縁の下に白い脚立が置いてある『YES』という作品。脚立に上って虫眼鏡を覗くと、小さな”YES”という文字が書かれているのが見える、というものだ。これは、ジョン・レノンがオノ・ヨーコと結婚するに至るきっかけとなったといわれている有名な作品だ。二人が出会った場所はオノ・ヨーコの個展で、ジョンはこの作品がポジティブだったからヨーコに惚れこんだといわれる。しかし、このできすぎてオシャレくさいエピソードは作り話だという噂も聞いたことがある。実際には、ヨーコが自分の携わっているある芸術活動にジョンを参加させようとして話を持ちかけたのが、出会ったきっかけだということだ。当初、ジョンは「しつこい女だ」と嫌がっていたとか…。
一方、アクリル版と鏡でつくられた巨大迷路『Amaze』は、人が中に入って行くことができる体験型の作品。ガラスに頭をぶつけそうになりながら恐る恐る歩いていくと、真中のトイレにたどり着いて脱力するという趣向だ。
更に、『フライ』という映像作品を鑑賞した。これは、オノ・ヨーコの悲鳴に似た歌声をBGMに、女性の体の表面を歩きまわるハエの姿を捉えたもので、乳首にハエが止まっている画が印象的だった。
私の父は、66年のビートルズ武道館公演の際、スタッフ(設営・警備等)をやって演奏をタダ見した経験を持つ程のビートルズファンで、ビートルズのコピーバンドをやっていた16歳頃には、ジョン・レノンのパートを担当していた。そして、私の母は、眉毛が濃く、顔が角張っており、オノ・ヨーコに似ているっ!!
「相変わらず、ジョン・レノンとオノ・ヨーコには、他人とは思えない何かを感じるなぁ…」そんな独り言をつぶやきつつ、私は東京都現代美術館を後にしたのだった。
コメント
消えてあなたの一部になる by オノヨーコ
「YES オノ・ヨーコ」展見逃した。いつのまにか終わってた。。残念。新聞の切り抜きが出てきて終わっちゃってること初めて気づいた。
切り抜きにはオノ・ヨーコのコトバがあった。